2. オムニチャネル行動を想定したコンテンツの全体設計
講演内容には依存するものの、オンライン形式でのコンテンツ提供は顧客を惹きつけ易い施策です。
しかし、顧客はオンラインセミナーだけを頼りに情報を収集しているわけではなく、あらゆるチャネルから情報を取りに来ています。すなわち、オンラインセミナーで得られた顧客名簿や視聴ログに、オンラインセミナー以外のチャネルでの行動ログを紐づけることにより、さらに個々の「興味関心度合」がクリアに把握することができるようになります。
例えば、オンラインセミナーに参加した人が、オンラインセミナーで話されていた講演内容に関連した情報を、後でくまなくWebサイトでチェックしていたとしたら、参加しただけの人に比べて非常に興味関心度が高い=案件化率が高い顧客であるということが推察できるでしょう。
逆に、オンラインセミナーは参加しなかったが、オンラインセミナーで話されるであろう内容に関連した情報を事前にくまなくWebサイトでチェックしていたとしたら、非常に興味はあったが時間が合わずに参加できなかったユーザである可能性が示唆されます。
さらに、オンラインセミナーに参加したものの、講演の25%の所で途中退出してしまい、オンラインセミナーで話されていた講演内容に関連した情報を後でくまなくWebサイトでチェックしていたとしたら、講演には興味があって引き続き聞きたかったが止むなく退出せざるを得なかったのではないか、という可能性が示唆されます。仮に“講演の25%で途中退出した”というデータしかなかった場合、単に講演に飽きて退出してしまったのだろうという、機会損失につながる判断をすることもあるかもしれません。
上記のシナリオはあくまで一例にすぎませんが、”顧客はあらゆるシーンであらゆるチャネルから情報を消費する ”ということを念頭に置いたコンテンツの全体設計をあらかじめ実施しておくことによって、よりオンラインセミナー起点での成果が出やすくなるのではないでしょうか。